NSP「CD発売記念コンサート」レポ続き

はい。本当に読んでくださった方がいてびっくりしました。第2部、と1部の補足をぼちぼち書いていきたいと思います。


とりあえず1部補足。平賀さんMCのところは、剛くんと未来ちゃんのお話でした。・・・私はたぶん平賀さんのお子さんより年下なんですよね。なれなれしい書き方ですいません。去年(?)柔術の大会で世界チャンピオンになった剛くん、今度はブラジルでレベルの高い大会があるんだとか。平賀さんが「なんか、強い人ばっかり出る大会なんですよ」と説明したら、横から天野さんが「この前の大会はあんまり強くない人達が出てたの?」と。そーゆーことではないようですが、まぁとりあえずレベルの高い大会だということで。でもブラジル行ったら帰って来ないんじゃないか、とちょっと心配もしているそうです。「ブラジル行ったらそのまま住んじゃうんじゃないかと思って・・・」に対して「ブラジル人になっちゃうの?」と天野さん。いつの間にかコーヒー煎れる世界チャンピオンになってそーだよね、と平賀さんは仰ってました。未来ちゃんは、去年の今頃は式場の予約がどーのとかでバタバタだったそうですが、今年は・・・おじいちゃんになれるかな、と。そしたらファンのみんなからも「平爺(ひらじぃ)」って呼んでもらいたい、だそうです。


そして第2部、始まったのは19:05くらいでした。御三方が登場されて・・・平賀さん何すかその衣装?野球しに行くんですか?あまりのバラバラさ(というかラフすぎた感じ)に天野さんが思わず、「俺たちもっと衣装考えなきゃな」と。「2部だよ?ちゃんと揃えなきゃ」・・・まぁステージ出てくる衣装じゃあないですな。


天野さんの「2部、いくぞーっ!」で始まった2部。「Radio days」から。やっぱりラジオ大好き人間の私としては、この曲はとても大事な曲だなと思いながら聴いてました。NSPに出逢ったのもラジオですしね。そして続けて「フェアリーテールを探して」アルバムと同じ繋がりですね。


今回のコンサート、新しいアルバムの曲ばっかりだとお客さんもつまらないんじゃないかとか、選曲は結構色々考えたそうです。特に平賀さんがそれを気にしていたようですね。ステージに立ってみて天野さんも思ったみたいですが。「それじゃ次の曲、聴いてみたいと・・・俺が聴いてどーすんだって」とひとりノリツッコミ的な天野さん。「北風が見ていた」が始まります。歌に入って途中で歌詞が出てこなくなってしまい、「タンマ!」の声で演奏がストップ。「イントロから調子悪かった」ということで、もう一度。この曲に限らず、歌詞が出なくなると、隣の中村さんが優しい笑顔で天野さんを見つめてることが何回かあって、NSPっていいグループだなって思いました。


次の曲前のMCでは、「どーせ平賀がうたうから、違うカポつけちゃえ」とか言ってる天野さん。で、「どこまでも青く」「THE WIND'S SONG」と平賀さんボーカルが2曲。「THE WIND'S SONG」は初めて聴いたんですが、なんか凄く印象的でした。曲調も歌詞もそうだし、平賀さんの裏声も。その次が「バブル −Jに捧ぐ−」かな?


「80年代の曲を何曲かやってみたんですが・・・退屈な曲が続いたので(笑)今度は『懐かしっぽいコーナー』をやってみようと思います」懐かしい、ではなくそれっぽい感じ、だそうです。「雪のララバイ」天野さん、歌詞がとんでしまいます。でもサビから復活。うたい終わった後、「はぁ」ってため息ついてました。


次は、「中村くんが初めてつくった歌だよね?」「そだね〜」(←なんかこういう、ほわ〜んとした中村さんが好き♪)という「君と歩いてみたくて」・・・凄く変わった歌詞の曲だなぁーというのが今までの印象だったんですが、なんか今日は違うモノが見えたような気がしました。んで、ツアーで北海道に行ったとき、そこでリクエストされたという「17歳の詩」。「次に北海道来たときにやって下さい」って言われた曲だそうです。北海道から来たお客さんもいたみたいです。


メンバー紹介はキーボ→ドラムス→ギター→平賀さん→中村さんの順で、最後に自分で「天野滋!」と。「未来」「かくれんぼ鬼は誰」と続いて、「変な曲でこっちが盛り上がっちゃったね」と天野さん。次の曲は「なんか・・・みんなの手拍子でうたいたいな」で「雨は似合わない」を。


そして。「雨は似合わない」の後に天野さんからお話が。「明後日から入院」と「今、視力がほとんどない」この言葉にびっくり。入院のことは公式にも出てましたし、4月の公演が無くなるってことは近々入院するんだろうなと思っていたのでそんなに驚きはしなかったんですが、まさかそんな病状だとは思っていませんでした。なんで譜面台置いてあるのに歌詞出てこないのかな?とか、ポジションマークが見にくくて・・・と言っていたこと、スタッフさん(マネージャーの黒木さんだそうですね)がイリハケで必ず出てきて天野さんのお手伝いをしていたこと等の謎が解けたわけです。私はギター弾かない人間なので、視力のほとんどない状態でギターを弾くことがどのくらい難しいのかは分かりませんが、きっと、もの凄く大変な想いをしてステージ上での時間を過ごしてこられたのだと思います。「入院して、治してきます!」と力強く仰ってました。


第2部最後の曲は「さようなら」・・・一回目は泣いてしまい、「ちゃんとやる!」ともう一度。でもやっぱり泣いてしまってました。それが天野さんなんですよね。私はもう天野さんなんて比べモノにならないくらい号泣してましたが。


20:05頃、本編が終了。中村さんが振り返って気にかけてましたが、天野さんは袖に入る場所がよく見えていないようですね。暗いと本当に見えないのかもしれません。天野さんの状況を知ってしまった今、アンコールをして良いのかどうか分からない中での不安そうなアンコール。NSPが好き、天野さんが好き、普段のコンサートっていうのはそれを伝えるためにアンコールがあるハズ。だけど、天野さんが好きだからこそアンコールしていいかどうかが分からないんですよね。うん。こういうアンコールは初めて体験しました。


アンコールにこたえて出てきてくれたNSP。しかもいきなり「八月の空へ翔べ」でした。この曲大好きなんです。もう・・・嬉しくて。会場も大きな手拍子。曲終わりには大きな拍手。そしてその後の静寂。それを受けて、天野さんが「・・・シーンとしたね。大丈夫だよ、帰ってくるよ!」と。カラ元気でもなんでもなく、天野さんが明るく仰ったこの言葉で会場が少し和んだように思います。


「あなたこっちを振り向いて」では天野さん→平賀さん→中村さん→天野さん、とリード(ボーカル)を順番に取ってうたってました。平賀さん歌い出しの前には「和人!」、中村さんのときは「中村貴之!」と天野さんが叫んでました。格好良いぞNSP!ブレイクでは「・・・歌詞間違えちゃった」と天野さん。お茶目な人ですねホント。


最後のMC。「気持ち的には、『さようなら』をちゃんとうたい!『雪のララバイ』を歌詞間違えずにうたい!!最後に『歌は世につれ』を完璧にうたうつもり・・・だったんですが」結局無理そう、と天野さん。みんなうたってね、と。
天野「この曲知らない人っているのかな?」
中村「あ、そりゃ〜いるんじゃない?」
天野「(知らない方々に向けて)『僕らの音楽』でうたってたアレだよ」
とか。


平賀さんは「一度は最後まで聴いてみたいよねー」と言ったりで最後まで茶化し合う和やかなステージ上です。で「歌は世につれ」やはり泣いてましたが、最後は立ち上がって弾いてました。渾身の力、というか魂込めた想い、というか。


ハケるとき、深々とお辞儀をしてる天野さんの腰に中村さんが腕をまわして、やっぱり凄く穏やかな笑顔を見せてました。袖に入るときはスタッフさんも数人出てきてましたが、平賀さんが天野さんと腕を組んで帰っていかれました。


とりあえず一生懸命涙を拭い、アンケートをダッシュで書いていたら会場スタッフのお兄さんに「外で書いて下さい」と注意されてしまい・・・すいません。アンケートには、えーと。天野さんに対しては真面目なコト書いたくせに、中村さんには「若手の芸人さんだとホリプロとか人力舎も面白いですよ〜」とか、全っ然コンサート本編と関係ないことを書いてしまいました。アンケートを出して会場をあとにします。信号待ちのとき、ふたり組の女の人が近くいたんですが、そのうちのおひとりがずーっと泣いてて。でもおふたりで天野さんの楽しいMCのお話をして笑ってるんですよね。なんとなく、そういうことだよな、と思いました。


好きな曲も沢山聴けたし、楽しいMCも聴けたし、新しく出逢えた曲もいっぱいあるし。良かったです。なんか、演奏が上手くなかったとか公式で書いてる人も何人かいるようですが、私は「その人がその曲を演る」ことに意味があるのだと思っているので、全然そんなことは関係ないですね。ナマのNSPの音楽に触れられたことが何よりも嬉しかったです。天野さん、平賀さん、中村さん。素敵な時間をありがとうございました。またコンサートに行けるのを楽しみにしています。・・・それまでにもっといろんな曲を聴いて勉強しておきます。